ポリ酢酸ビニルエナメル銅線はB種に属し、改質ポリ酢酸ビニルエナメル銅線はF種に属します。これらはB種およびF種モーターの巻線に広く使用されています。優れた機械的特性と高い耐熱性を備えています。高速巻線機でコイルを巻くことができますが、ポリ酢酸ビニルエナメル銅線の耐熱衝撃性と耐湿性は劣ります。
ポリアセトアミドエナメル銅線は、耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐スチレン性、およびフッ素22に対する耐性に優れたH種絶縁電線です。ただし、フッ素22に対する耐性は低いです。密閉系では、クロロプレンゴムやポリ塩化ビニルなどのフッ素含有材料との接触を避け、適切な耐熱グレードの含浸塗料を選択する必要があります。
ポリアセトアミドイミドエナメル銅線は、耐熱性、機械的特性、耐薬品性、フッ素耐性に優れたクラス C 絶縁電線です。
ポリイミドエナメル銅線は、高温、極寒、放射線耐性を備えたC種絶縁電線で、モーター巻線に広く使用されています。動作温度が高く、大きな温度変化にも耐え、耐薬品性、耐油性、耐溶剤性、フッ素12、フッ素22に対する耐性を備えています。しかし、塗膜の耐摩耗性が低いため、高速巻線機での巻線には適していません。また、耐アルカリ性もありません。有機シリコン含浸塗料や芳香族ポリイミド含浸塗料を使用することで、良好な性能を得ることができます。
ラッピングワイヤーは、優れた耐電気的特性、耐機械的特性、耐湿性を備えています。エナメル線よりも絶縁層が厚く、優れた機械的耐摩耗性と過負荷耐性を備えています。
ラッピングワイヤーには、薄膜ラッピングワイヤー、ガラス繊維ラッピングワイヤー、ガラス繊維ラッピングエナメルワイヤーなどが含まれます。
フィルムラッピング電線には、ポリ酢酸ビニルフィルムラッピング電線とポリイミドフィルムラッピング電線の2種類があります。グラスファイバー電線には、シングルグラスファイバー電線とダブルグラスファイバー電線の2種類があります。また、含浸処理に使用する絶縁性接着剤の種類により、アルキド系接着剤含浸処理とシリコーン系有機接着剤含浸処理の2種類があります。
投稿日時: 2023年5月23日